City Lights

from kyoto

嘗~miso~

丸太町 嘗~miso~

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ビブグルマン掲載やねん。

コの字のカウンター おみそを使ったお料理さまざま

おでん食べたくて行って、白みそのかかった、お大根、至福

とりあえず日本酒

 

新たな趣味としておいしいものを食べに行くということをしていきたい。

 

あ。

お茶とかお布団とか、お水とか

語頭に「お」をつけるのは「美化語」という。

この美化語をほんまにちゃんと使う人に会いたい。

おぬし、これもか。

おぬし、千鳥の漫才思い出した。

 

 

こうやって何も考えぬままに過ごしていると

こうやって何も与えられぬことに気づく。(この「られる」は受け身の意味)

3月が半ばになり、さよならと隣り合わせ

僕たちは生きているだけで素晴らしい

自殺者が増加というのは大変悲しいことです。

新型コロナ: 20年の自殺者2万919人 11年ぶり増加、コロナ影響か: 日本経済新聞

 

そもそも生物は生物で在り続けること、つまり生存していることが目的であって、

そういう意味では我々よりも長い歴史を持つ昆虫たちはたとえ7日で命が尽きようと勝ち組なわけだ。

レヴィストロースがそんなことを言ってましたっけ?サルトルか?

いや誰が言うたかはこの際問題ではない。(開き直り)

 

我々は生きているだけでは満足せずに生きている意味とか目的とかを探し求めるようになっている。

逆説的に、意味や目的を見失ったときに死を選ぶのだ。

手放しに君たちを「すばらしい!」と肯定する余裕は今の社会にはない。

価値あるものに投資を続けるイデオロギーは覆せるほどに柔なものではなくて、

看過できるほど無機質でもない。

僕たちは自己内省的な「自分の生きている意味ってなんだろう?」という問いを常に持ち続けている。

 

 

駅のホームの柱がある日は22本だったのに、ある日は24本だった。

午後6時の東の空に桃色の月が車窓から見えた。

コインパーキングの「空」が「満」に変わる瞬間。

気づかないことに気づきたい。

 

もうすぐ朝が来る。

この朝日を見るために生きたっていいじゃないか。

 

根源的な生はここにある。

君の意味は僕が見つける。

君が僕の意味になる。

君を愛している。

3月は芯を冷まさない。

誰かに座ってほしい椅子として

植物園の椅子は何年前からここにあるのかな

誰がここに座り

どんなことを考え

どんな話をしたのだろうと

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誰かに座ってほしい椅子としての考えを巡らせて。

 

夏目漱石を読むとなぜだろう、物事を深く考えたくなるのです。

その癖、考えるには外が寒すぎて。

海の声を聞け

タクシー運転手〜約束は海を越えて〜(チャン・フン)

 

抑圧に反発

統制に解放

物語はその繰り返し

鬼ヶ島では桃太郎が極悪非道の人として語り継がれているらしいし、

ドラえもんは23世紀で民間人を巻き込んだテロリストとして記憶に刻まれているらしい。

物語は常に語られる者によって語られる。

語られぬ者の声は聞こえなければ存在しないことと同じだからだ。

語られなかった、語られ得ぬ物語を遡行する。

 

あの日、それぞれにあったはずの。

その言葉を僕に下さい

えーえんとくちからえーえんとくちから永遠解く力を下さい

笹井宏之

ひとさらい 笹井宏之第一歌集(笹井宏之)

ひとさらい 笹井宏之第一歌集

ひとさらい 笹井宏之第一歌集

  • 作者:笹井 宏之
  • 発売日: 2011/01/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

その言葉を僕に下さい。

言葉は交換できるもの。

なのか?

交換した言葉を僕はそのまま使えるのか?

笹井宏之はなおも僕たちに言葉を与え続ける。

えーえんと、

永遠と

口から

解く力を

えーえんとくちからを

 

笹井さんの歌集は2冊持ってるんですが

ほんまにおすすめです。

笹井さんが生前に、だれかに届くかもしれない言葉を遺してくれた。

 

その言葉を僕に下さい。

言葉は奪い取られるもの、奪い返すもの

そんな殺伐とした言葉の闘争を繰り返すのではなく、

ただ、目の前にある言葉に実直に向き合うこと。

一個人としての尊厳

昔、島崎藤村の「破戒」を読んで思ったのは、

「人間という一見一個人として成立する者たちはむしろ群衆としてしかその存在の意義を見つけることができない」

という当時の高校生らしい誤ったものだった。

本当に悪い意味で馬鹿だった高校生の僕は、

その群衆を目覚めさせるものが「異化」であると信じて馬鹿をやっていた。

自転車に乗って誰よりも速く走ることが「異化」なんだ、と。

 

そんな馬鹿だった僕は今も変わらず馬鹿のまま。

あん(河瀬直美)

 

廃れた文化を僕たちはなんとなしに吟味し、

なんとなしに咀嚼し消化する毎日だ。

それに特別な一日をプラスしても

なんとなしに群衆に紛れて死んでゆくだけだ。

群衆に自らが属性を施せば、

なんとなしに一個人としての尊厳が保たれる。

そんな錯覚に溺れている。

抜け出せない、沼のような。

フットワークの軽さと文学

フットワークが軽い

足の運びが軽妙、機敏であるさま。転じて、行動が迅速であったり行動の切り替えがすばやいさまなどを意味する表現。

(weblio 実用日本語表現辞典)

 日本霊異記/今昔物語集/宇治拾遺物語/発心集(池澤直樹編集 日本文学全集08)

 

宇治拾遺物語」は鎌倉時代前期に成立したとされる説話集の一つである。

芥川の「鼻」や「地獄変」などの原典としても有名で、高校古典教材の多くに「児のそら寝」が取り扱われている。

しかし内容はケッコーな下ネタ(というのも小学生が深夜に思いつくようなもの)が多く、当時の仏教的な思想であったり、なんかそういう道徳心を目覚めさせるなんてことはほとんどない。

そんな説話集が読み継がれ、現代にも生きながらえてるという点において、文学はフットワークの軽さが案外肝要なんかもしれへん。

 あちらこちらに顔を出し、あちらこちらの手足で勝負する。

 

 

にしても、この河出の文学全集の面白いこと。

町田康目当てで読んだけれど「今昔物語」、「発心集」ともに傑作であります。

その他、「竹取物語」や「平家物語」もマストバイ。

次は「源氏物語」か。挫折する予感。