City Lights

from kyoto

丁寧さ

掃除機買うた。

のは、日々の暮らしを丁寧にしなあかんという思い。

3月の終わりからこの5月に入るまで多忙を極めた。

慣れない仕事が増えた。

f:id:lit_09:20210505195154j:image

そうそう、香りというのはかなり記憶に残るようだ。

 

 

相変わらず独りの生活ではあるけれど、

もうすぐ節目の歳を迎えるにあたり、

ゆっくりと準備をしている。

坂口安吾の「桜の森の満開の下」という小説は誰もが一度は読んだのだろうけど

桜の森の満開の下 (講談社文芸文庫)

桜の森の満開の下 (講談社文芸文庫)

 

桜の美しさというのはよく刹那的であるから良いのだと言われる。

散るからこそ美しい。

そんな美学が日本人の意識にあって、

太平洋戦争の神風特攻とかそんな感じ。

 

しかし桜の美しさはそんなもんやない。

大岡信の文章に、染色家の志村ふくみさんの話があって、

桜色の染色は桜の花びらではなく、桜の幹を使うのだという。

ことばの力

ことばの力

それから日本は年度というシステムが4月に切り替わるので、

その季節にちょうど咲く桜は、

出会いの喜びと別れの悲しみを体現しているんだと。

 

桜のもつテクストはこれ以上にもあって、

誰やったか忘れたけど

薔薇はトゲを持ってるから怖さが感知でけるけど、

桜はあんなに美しく咲くのに前触れなく散ってしまう怖さがあって、

それを感知できないのだと。

 

坂口安吾は桜の何を恐れたのだろう。

 

僕たちはいつも目の前の事象にだけ縛られてしまうけども、

実はそこには「ないもの」も必ず存在している。

例えば、よく使われる例として、

「ドーナツに穴はあるのか問題」

ドーナツに穴はあるのか、ないのか、あるのか、ないのか。

「誰もいない森の中で木が倒れたとき、音はしているのか問題」

木の倒れた音はしているのか、していないのか、しているのか、していないのか。

 

僕はどちらも「ないもの」の存在があると思う。

思うというか信じている。

経験的に?実測的に?

分からないけど、僕たちには未だ出会わぬ人もいるし、別れ得ぬ人もいる。

桜を見るとなんとなくそんなことを考える。

 

f:id:lit_09:20210330231305j:image

春、倉敷にて

嘗~miso~

丸太町 嘗~miso~

r.gnavi.co.jp

ビブグルマン掲載やねん。

コの字のカウンター おみそを使ったお料理さまざま

おでん食べたくて行って、白みそのかかった、お大根、至福

とりあえず日本酒

 

新たな趣味としておいしいものを食べに行くということをしていきたい。

 

あ。

お茶とかお布団とか、お水とか

語頭に「お」をつけるのは「美化語」という。

この美化語をほんまにちゃんと使う人に会いたい。

おぬし、これもか。

おぬし、千鳥の漫才思い出した。

 

 

こうやって何も考えぬままに過ごしていると

こうやって何も与えられぬことに気づく。(この「られる」は受け身の意味)

3月が半ばになり、さよならと隣り合わせ

僕たちは生きているだけで素晴らしい

自殺者が増加というのは大変悲しいことです。

新型コロナ: 20年の自殺者2万919人 11年ぶり増加、コロナ影響か: 日本経済新聞

 

そもそも生物は生物で在り続けること、つまり生存していることが目的であって、

そういう意味では我々よりも長い歴史を持つ昆虫たちはたとえ7日で命が尽きようと勝ち組なわけだ。

レヴィストロースがそんなことを言ってましたっけ?サルトルか?

いや誰が言うたかはこの際問題ではない。(開き直り)

 

我々は生きているだけでは満足せずに生きている意味とか目的とかを探し求めるようになっている。

逆説的に、意味や目的を見失ったときに死を選ぶのだ。

手放しに君たちを「すばらしい!」と肯定する余裕は今の社会にはない。

価値あるものに投資を続けるイデオロギーは覆せるほどに柔なものではなくて、

看過できるほど無機質でもない。

僕たちは自己内省的な「自分の生きている意味ってなんだろう?」という問いを常に持ち続けている。

 

 

駅のホームの柱がある日は22本だったのに、ある日は24本だった。

午後6時の東の空に桃色の月が車窓から見えた。

コインパーキングの「空」が「満」に変わる瞬間。

気づかないことに気づきたい。

 

もうすぐ朝が来る。

この朝日を見るために生きたっていいじゃないか。

 

根源的な生はここにある。

君の意味は僕が見つける。

君が僕の意味になる。

君を愛している。

3月は芯を冷まさない。

誰かに座ってほしい椅子として

植物園の椅子は何年前からここにあるのかな

誰がここに座り

どんなことを考え

どんな話をしたのだろうと

f:id:lit_09:20210209212359j:image

誰かに座ってほしい椅子としての考えを巡らせて。

 

夏目漱石を読むとなぜだろう、物事を深く考えたくなるのです。

その癖、考えるには外が寒すぎて。

海の声を聞け

タクシー運転手〜約束は海を越えて〜(チャン・フン)

 

抑圧に反発

統制に解放

物語はその繰り返し

鬼ヶ島では桃太郎が極悪非道の人として語り継がれているらしいし、

ドラえもんは23世紀で民間人を巻き込んだテロリストとして記憶に刻まれているらしい。

物語は常に語られる者によって語られる。

語られぬ者の声は聞こえなければ存在しないことと同じだからだ。

語られなかった、語られ得ぬ物語を遡行する。

 

あの日、それぞれにあったはずの。

その言葉を僕に下さい

えーえんとくちからえーえんとくちから永遠解く力を下さい

笹井宏之

ひとさらい 笹井宏之第一歌集(笹井宏之)

ひとさらい 笹井宏之第一歌集

ひとさらい 笹井宏之第一歌集

  • 作者:笹井 宏之
  • 発売日: 2011/01/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

その言葉を僕に下さい。

言葉は交換できるもの。

なのか?

交換した言葉を僕はそのまま使えるのか?

笹井宏之はなおも僕たちに言葉を与え続ける。

えーえんと、

永遠と

口から

解く力を

えーえんとくちからを

 

笹井さんの歌集は2冊持ってるんですが

ほんまにおすすめです。

笹井さんが生前に、だれかに届くかもしれない言葉を遺してくれた。

 

その言葉を僕に下さい。

言葉は奪い取られるもの、奪い返すもの

そんな殺伐とした言葉の闘争を繰り返すのではなく、

ただ、目の前にある言葉に実直に向き合うこと。