月がちょい欠けのとき、よく思う。
この月のこと、明日になったら忘れてんだろうな、って。
朝起きて思うことは、「起きるの面倒だ」しかなくて、
「昨日の月、ちょい欠けだったな、乙だな」
それはない。
忘れれば忘れるだけ、大切なことは覚えておけるのかもしれへん。
ロンドンナショナルギャラリーに行くぞ!と意気込んでいた。
「ど」がつくほどのミーハーからすれば「ひまわり」が見られる機会を逃すわけにはいかない。
絵を見ながらこの文脈を理解できるのか試されている気がした。
寒すぎる中之島ではカモが一羽、潜水、潜水、潜水。
コーヒーがすぐに冷めてしまった。
明日には忘れるかもしれない風景は、今日のこの瞬間、確かにあったのだ。
実在はなによりも美しいね。