「崖の上のポニョ」がめっちゃ好き。
初めて観たのは劇場で、たぶん高校2年だったと思う。
魚なのに人間の血が混じって半魚人となったポニョ。
ポニョは魚でもない、人でもない存在。
そんなポニョもポニョとして、宗介が「ポニョはポニョだもん」と受け入れるお話。
なんとなく人のことを血で見ている僕たちにとっては、
ハーフが差別的だからダブルと呼ぶのだと決めた僕たちにとっては、
出自とか血筋とかルーツとかそういったものが
ペリッと簡単に剥がれる付箋のようなものなんだと教えてくれる。
僕たちは色々なバックグラウンドを背負っている。
そういうものは大人(リサ)が理解しているけれど、
子ども(宗介)はそんなことよりも目の前の存在である。
とっても素敵だよね。
目の前にポニョが存在していたら、僕はなんて言うだろう。
「お前は何者なんだよ」と言っちゃうのかも。
大人になればなるほど「何者」かわからない存在って怖いよね。